城下やえがき整形外科

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城下やえがき整形外科

2018年02月03日 変形性膝関節症と骨粗鬆症

自分が弘前大学に在籍していた時の2005年から始めた岩木プロジェクトですが様々な結果が分かってきたようです。
今回、弘前大学整形外科の教授で、膝関節の世界的権威で、医局の大先輩であられる、石橋 恭之教授の御講演を拝聴してきました。

 

1:膝の変形の進行階段昇降の痛みがあると5年後の膝の変形の進行のリスクが高い
骨粗鬆症は膝変形の直接的な因子とは言えませんが、骨の脆弱化により、骨髄が潰れやすくなり、それが膝関節の変形に繋がります。
膝痛を訴える患者さんで半分にMRIで骨髄浮腫を認め、骨粗鬆症があると骨髄浮腫の有病率が高くなります。ここに過体重や過度な運動などの膝への負担によって、変形が進んできます。人工関節の手術でも骨粗鬆症患者では指で押すだけで骨髄が簡単に潰れてしまうのを経験しており、変形の進行に完治していると考えられます。

 

2:骨粗鬆症の治療と膝痛の軽減実際に骨粗鬆症の治療により、膝痛の軽減や手術に至る症例減少が得られるとの報告もあります。当院でも、骨粗鬆症の治療やヒアルロン酸注射、適切な運動指導によって、変形があっても痛みが和らぐ症例を沢山経験してますので、痛みに諦めずにご相談ください。