2019年03月03日 新しい鎮痛剤の効果と問題点について
新しい鎮痛剤の効果と問題点について
盛岡でリウマチクリニックを開業されている駒ケ嶺 正隆 先生から御講演賜りました。
下記内容でしたが、大変勉強になりました。
関節リウマチの罹患者は100万人
慢性疼痛は2000万人と多くの患者が困っています。
高齢者の疼痛治療で困るのは、腎機能障害や胃腸、心臓、他多数の合併症を抱える事が多いです。
ギックリ腰などの急性腰痛の場合は、投薬のみならず、注射やブロックをする事により、速やかに仕事に戻っていく患者さんが多数います。
運動習慣の効用
マイオカインなど2000年以降提唱されており、運動による疼痛抑制モデルが提唱されております。
紀元前500年(今から2500年前)のヒポクラテスやお釈迦様の時代にも疼痛の治療の科学的アプローチがなされていたようです。
セロトニン、ノルアドレナリンが疼痛を和らげます。傾眠や悪心が出る事がありますが、これは逆に効いている証拠であり、耐えられるようなら、薬を継続していきます。通常の痛み止めと異なり、長期の使用による副作用が少ないです。
アドレナリンやエンドルフィン、ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンなど疼伝達物質が多数発見されていますので、それぞれ対応しています。
日本人は我慢強い人が多く、サインバルタなどのSNRI剤によるセロトニン作用がすごく効果がある症例があります。
痛みが慢性化する前に制御する事が重要です。
マハトマガンジー
の言葉ですが、最後に乗せて終わります。
明日死ぬかのように生きよ
永遠に生きるかのように学べ
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